堕天使、恋に落ちる

｢え…？｣
｢俺にチャンス。それでも死にたいなら、一緒に死んであげる！｣
｢え？｣
｢由那ちゃんがいないなら、俺ももう生きなくていいから！もちろん命を粗末にして言ってるんじゃないよ！
それ程の想いってこと｣
｢どうして………？｣
｢好きだから｣
｢………｣

｢由那ちゃ…いや、由那が好きだから｣


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結局、押しきられる形で連絡先交換し、今家の中に帰りついた。
ポフッ―――！
ベットにダイブする。

｢なんでこんなことに………｣

【もし俺に黙っていなくなったり、連絡先消したり、ましてや死んだりしたら、天国まで追いかけて地獄に突き落とすから】

もちろん死んだら後の事はどうでもいいが、なぜか彼の真っ直ぐな瞳に何もできなくなってしまった。


いや、違う。
もう一度信じてみたいと思えたのだ。

ピロリン―――
スマホがなり、確認する。
【今日クラブに来てくれてありがとう！由那と出逢えたこと感謝してる。これからたくさんドロドロに甘く溶かすからね。覚悟しててね！
あっ、返事ちょうだいね！連絡先消したりしてないか確認したいから！】

すぐ返事を送った。