堕天使、恋に落ちる
「も、う…や……だめぇ…あぁ…はぁ……」
「フフ…可愛い……由那…」
「一徹……ベッ、ト……いこ…?ここ、じゃ……や…」
「ダメだ……今からは俺の時間って言ったよな?一緒に堕ちよ……」
「―――!」

こんなに乱れていても、一徹は綺麗だ。
汗ひとつひとつが光って、綺麗で………

ふと思う。
このまま何もわからなくなって、消えてしまいたいと。
そうすれば醜い嫉妬も、一徹を愛しすぎる故の苦しみも全て、感じなくて済むのだから―――

ソファーのスプリングが激しく軋んで、更に溺れていく。
「由那……俺を見て?俺だけを見て……」
一徹のキラキラした目を見つめる。
とても恥ずかしいのに、目が離せない。
手を伸ばすと、その手を掴まれしゃぶりつかれた。
「一徹……ギュって…して?」
一徹に身体を起こされ、二人ソファーに座った状態に。
―――!
一徹の瞳が更に近くに見える。
その瞳の中に自分が見えた。
その自分自身の乱れた姿が恥ずかしくて、見たくなくて一徹にしがみついた。

「由那……顔見せて?顔見えない…!」
「やだやだ…恥ずかしい……こんな自分…」
「でも俺は見たい……お願い…」
「ひゃっ…!」
耳元で囁かれ、甘噛みされた。
思わず、一徹の顔を見る。
「あ、目が合った……可愛い…」
「お願い…見ないで?恥ずかしいの……」

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