お日さまみたいな温かい君に包まれて
帰宅後。


部屋着に着替えて、母が作ってくれた昼食を食べた後、スマホを手にベッドにダイブ。

雪塚さんにオススメされた小説を検索する。


ケータイ小説か。
へぇ、サイトで無料で読めるんだ。便利な時代ですなぁ。


詳しく調べてみると、書籍版にはおまけで番外編がついていると発見。

このままスマホでも読めるけど、せっかくなら番外編も読みたい。



画面の端の時計をチラッと確認。

夕方までまだ3時間以上か……。


──プルルルル……。



「…………もしもし?」

「もしもし実玖? 今大丈夫かー?」



帰ってくるまで待とうとしたのだけど、時間がもったいないと思って我慢できなかったので、許可をもらうために実玖に電話をかけた。



「大丈夫だけど……何か用?」

「あのさ、雪塚さんに聞いたんだけど、小説持ってるんだろ? 俺も読みたいんだけど借りていい?」

「あー、いいよ。机の上に置いてるから」

「おぅ、サンキュー」



若干ご機嫌斜めだったけど、無事に許可をもらうことに成功!

早速本を取りに向かうことに。
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