お日さまみたいな温かい君に包まれて
うわぁぁぁ、俺が恐怖感倍増させてたなんてぇぇぇ。

それに腕にしがみついて抱きついて、申し訳ない上に恥ずかしい!



「ごめん! 同級生と話してる時、ちょっと元気なさそうだったから、相当引きずってるのかなって思ってた」

「あぁ、あれは久しぶりに会ったから緊張してて……」



もう1度謝罪したものの、気まずそうに視線を逸らされ、黙り込んでしまった。


……聞いちゃいけなかった?

もしかして、俺と小山みたいに、あの同級生の中に、ケンカしてギクシャクしたまま別れちゃった人がいたのかな。


すると──。



「実はあの人達……中学の友達だったんだ」



視線を逸らしたまま、切ない顔で口を開いた。



「ケンカ……したの?」

「んー……なんて言えばいいかな。前に、体型をいじられたことがあるって話をしたじゃない? いじってきたの、あの人達だったんだよね」



瞳が揺れていて少し苦しそうだったけど、「清水くんも話してくれたから」と、先程の同級生達と中学時代の話をしてくれた。


俺と同じ体質で、小学生の頃から体型に悩みを抱えていて。

当時の友達はもちろん、親からも学校の先生からもいじられて、相談できる人が誰もいなかったらしい。
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