お日さまみたいな温かい君に包まれて


朝食後、宿題をちょこっとして昼食を取り、バスに乗って仕事場へ。

先輩達とバイト仲間に挨拶をし、更衣室に入る。



「あれ? 竹村先輩?」

「おぉ、清水」



ロッカーに荷物を置こうとすると、長椅子の端っこに竹村先輩が座っていた。


なんか今日は元気がないな。

いつもは「おっはよ~、清水!」ってノリノリで挨拶してくるのに。
背中丸いし、体調悪いのかな。



「こんにちは……今日は静かですね。なんかありました?」

「あぁ……実は、こないだ梅ちゃんに告白したんだ」

「えっ、ええ⁉ こっ、告白⁉」



ささっと隣に座り、話を聞き出す。

この前の日曜日にシフトが被り、帰り道で告白したんだそう。


日曜日って……雪塚さんと遊びに行った時だ。
マジか、あの後告白したのか。
まさか同じ日に告白を考えてたなんて。

まぁ、俺は遮られちゃったけど。



「それで、返事は……?」

「『少し考えさせてください。1週間以内に返事します』って言われた。けど、まだ来てないんだよね」



不安を募らせる竹村先輩。

今週何度か会ったけど、返事をするそぶりもなく、連絡も全然来ないらしい。
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