お日さまみたいな温かい君に包まれて
「あー、終わっちゃった。ちょっとトイレ行ってくる。あ、登校日、東馬先輩と遊んでくるね」
「おー、いってらー」
トイレ休憩しに行った実玖に背を向けたまま返事をした。
登校日ぃ? またデートすんのかよ。こないだもデートしてたよな?
リア充め……。
「『またデートかよ』ってやきもち妬いてる?」
「えっ⁉ なんでわかったの⁉」
「顔に書いてある」
「っ……」
顔が熱くなるのを感じ、花火のほうに視線を落とす。
暗くて見えづらいけど、今耳まで真っ赤だと思う。
東馬も実玖も、付き合い始めてから一段と元気になったから嬉しい。
けど……その分実玖に頼られることが減った。
成長したんだなって喜んではいるけど、本音を言うとちょっと寂しい。
こんなこと思ってるからシスコンって言われるんだろうな。
「東馬と過ごす時間も、家族団らんの時間も減ったから寂しいなって」
「そっかぁ。2人とも可愛いもんね。溺愛したくなるのもわかるよ」
……俺、「溺愛してる」なんて一言も言ってないのに。
恋心だけじゃなく、家族愛までだだ漏れしてたのかよ。恥っっず。
「おー、いってらー」
トイレ休憩しに行った実玖に背を向けたまま返事をした。
登校日ぃ? またデートすんのかよ。こないだもデートしてたよな?
リア充め……。
「『またデートかよ』ってやきもち妬いてる?」
「えっ⁉ なんでわかったの⁉」
「顔に書いてある」
「っ……」
顔が熱くなるのを感じ、花火のほうに視線を落とす。
暗くて見えづらいけど、今耳まで真っ赤だと思う。
東馬も実玖も、付き合い始めてから一段と元気になったから嬉しい。
けど……その分実玖に頼られることが減った。
成長したんだなって喜んではいるけど、本音を言うとちょっと寂しい。
こんなこと思ってるからシスコンって言われるんだろうな。
「東馬と過ごす時間も、家族団らんの時間も減ったから寂しいなって」
「そっかぁ。2人とも可愛いもんね。溺愛したくなるのもわかるよ」
……俺、「溺愛してる」なんて一言も言ってないのに。
恋心だけじゃなく、家族愛までだだ漏れしてたのかよ。恥っっず。