お日さまみたいな温かい君に包まれて
「梅ちゃんってツンデレなんですか⁉」

「あー、それもあるかもだけど、実は……」



先輩が言いかけた瞬間、更衣室のドアがドンドンドンと音を立てた。



「ちょっと先輩! 清水くん! 全部聞こえてますよ!」



ヤバッ、この声は梅ちゃんだ。声大きかったかな。



「おっと、ハニーがご機嫌斜めのようだ。ちょっとなだめてくるから着替えてて」

「は、はい……」



ハニーって……付き合い始めても口調はそのままなのか。

……もう梅ちゃんも、これは個性だって吹っ切ったのかもしれない。




「清水くんお疲れ様。休憩入っていいよ」

「はーい、ありがとうございます」



今日はレストラン近くにある売店でのアルバイト。

時刻はおやつの時間が過ぎた午後5時。
客足が落ち着いてきたので、1時間の休憩に入ることに。

6時からはレストランに移って、竹村先輩と梅ちゃんと合流する予定だ。



「いただきまーす」



休憩室に移動し、コンビニで買ったカツサンドにかぶりつく。

もう8月も後半か。明日は休みだから、残ってる宿題をちゃちゃっと終わらせますか。
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