お日さまみたいな温かい君に包まれて
明日の予定を頭の中で組み立てながら、カツサンド2袋を完食。



「ごちそうさまでした」

「相変わらず早いね」



ゴミを片づけていると、斜め前に座ってお弁当を食べている梅ちゃんと目が合った。

いつの間に。考え事してたから全然気づかなかった。



「梅ちゃん! 竹村先輩に聞いたよ! おめでとう!」

「……ありがと」



頬を赤く染めて、照れくさそうにご飯を口に運んだ梅ちゃん。

うわ、乙女の顔になってる。
梅ちゃんもこんな可愛い顔するんだ。



「ねぇ、先輩のことずっと気になってたんだよね? なんで冷たく当たってたの?」

「……まだ食べてるからちょっと待って」

「あっ、はい」



調子に乗りすぎて睨まれちゃった。
でも答えてくれるみたいだから待とう。


彼女が食事を終えたタイミングで竹村先輩もやって来たので、早速詳しく話を聞くことに。



「で、さっきの答えだけど……昔、竹村先輩みたいにチャラい人に傷つけられたことがあって。それで冷たく当たって自己防衛してたの」

「そうだったんだ……」



仕事に対する誠実さと、親切な人柄に惚れていたけれど、古傷が邪魔をして素直になれなかったらしい。
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