お日さまみたいな温かい君に包まれて
「へへへ。今日の4時間目が楽しみ~」

「あ、確か体力テストするんだったっけ。体育館だったら、またバスケでもする?」

「もちろん。首席入学には負けねーけどな」

「出た! 景斗の負けず嫌い!」



部活には入らなかったものの。

体育の授業の空き時間に、東馬やバスケ部のクラスメイト達と遊んだり、たまに公園で東馬と一緒にシュートの練習をしたりと、趣味で続けている。


部活と勉強で忙しいのに、ちゃんと俺との時間を作ってくれて、ありがたいな。

テストが終わったら、日頃のお礼に飯でも奢るか。



4時間目。
残念ながら、体育館ではなく外で行うことになった。

今日は50メートル走とボール投げをするらしい。


運動靴に履き替えて東馬と一緒に運動場へ向かう。



「今日は日射しが強いなぁ」

「そうだね。今日から半袖で良かったよ」



返事をした東馬の腕をチラリ。



「お前さ……けっこういい腕してるよな。ちょっと触っていい?」

「えっ⁉ いきなりどうした⁉」



目をまん丸に開いている東馬の腕をガシッと掴んだ。

おぉ……無駄な肉がない。引き締まってる。

姿勢がいいだけあって、上半身がしっかりしている。立派な逆三角形だ。
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