お日さまみたいな温かい君に包まれて
……待てよ?

クラスメイト達に気づかれているということは、本人に気づかれてる可能性もあるってことだよな?

俺がいない時に、「清水に好かれてるね~」なんて言われてたりして……。



「清水くん、お疲れ様っ」

「わぁっ! お、お疲れ様……」



いきなり現れた雪塚さんに全身がビクッと揺れて、口調がたどたどしくなった。


ヤバい、顔合わせらんねぇ。
せっかく話しかけてくれたのに。

落ち着け景斗。まだ気持ちがバレたとは限らないぞ。


視線を下に落としていると、彼女の華奢な腕が一瞬だけ視界の端に入った。



「その腕どうしたの⁉」



思わず目を見開いて口を開いた。


先程は距離があってハッキリとは見えなかったけど、至近距離で見ると、彼女の右肘辺りが青くなっていた。

大きくはないものの、色が白いため目立っている。



「あぁ、ぶつけたの。そこまで痛くないから大丈夫だよ」

「そう? お大事に……」



なんだ、ぶつけただけか。良かった。


まぁ、よく考えたら、肘とか膝はぶつけやすいからアザくらいできるよな。

俺だって時々、部屋で体操してて肘ぶつけることあるし。

イメージがなかったからちょっとビックリ。
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