お日さまみたいな温かい君に包まれて
帰りのホームルームが終了し、現在午後4時を回ったところ。

クラスメイトに机と椅子を借りて、後ろの席で勉強することに。


テスト前というのもあってか、クラスメイト達は次々と教室を後にしていき、あっという間に3人だけになった。



「よろしくお願いします!」

「こちらこそよろしくね~」

「はいよ~。じゃあ早速始めますか」



4時10分。
各自トイレや用事を済ませ、勉強会が始まった。

東馬の指示で、まずは現代文からスタート。


教科書とノートを机いっぱいに開き、プリントも見ながら、先生に言われた部分をルーズリーフに書いていく。


尊敬語、謙譲語、丁寧語……日本語って難しいな。

バイト始めた頃、緊張しすぎて、『こちら、ハンバーグです!』って言ってお客さんに出してたっけ。

今はもう慣れてリラックスして接客しているけど、最初の頃はぎこちない敬語だったと思う。

この機会にしっかり勉強して、バイトに活かせられるようにするぞ。



◎◎●



「あーっ、腹減ったー」

「相変わらず食いしん坊だな」



1時間経ったところで休憩に入った。
東馬にのどアメをもらい、口とのどを潤す。
< 33 / 239 >

この作品をシェア

pagetop