お日さまみたいな温かい君に包まれて
「雪塚さん! おはよう!」
「お、おはよう清水くん」
後ろの席までやって来た彼にぎこちなく挨拶を返した。
清水景斗くんは、1年生の頃からのクラスメイトで、友達であり──私の好きな人でもある。
「東馬! おはよう!」
「お~、おはよ~」
私に挨拶をした後、景斗くんは右隣の席でノートとにらめっこしている西尾くんに挨拶をした。
西尾くんも1年生の頃からのクラスメイトで、景斗くんのお友達。
「古典自信ねーんだよなぁ。特に漢文! 全然わかんねぇ」
「難しいよな。昨日の夜、ずっと漢文やってたからか、夢にレ点が出てきたよ」
「夢の中でも勉強してた~」とケラケラ笑う西尾くん。
夢か……。
そういえば最近、夢を見ることが増えた。
幸せな夢ならまだしも、悪夢に近い夢で、ここ1ヶ月熟睡できてないんだよね。
テストで大失敗する夢や、得体の知れない化け物が襲ってくる夢。
感覚がすごくリアルで、朝起きたら汗びっしょりってことも何度かあった。
今日の夢は家族が出てきた夢だったけど、あまりにも恐ろしすぎて……。
顔を見たら思い出しそうだったから、今朝は家族とほとんど顔を合わせていない。
……というか、顔も見たくなければ、声も聞きたくないんだけどね。
「お、おはよう清水くん」
後ろの席までやって来た彼にぎこちなく挨拶を返した。
清水景斗くんは、1年生の頃からのクラスメイトで、友達であり──私の好きな人でもある。
「東馬! おはよう!」
「お~、おはよ~」
私に挨拶をした後、景斗くんは右隣の席でノートとにらめっこしている西尾くんに挨拶をした。
西尾くんも1年生の頃からのクラスメイトで、景斗くんのお友達。
「古典自信ねーんだよなぁ。特に漢文! 全然わかんねぇ」
「難しいよな。昨日の夜、ずっと漢文やってたからか、夢にレ点が出てきたよ」
「夢の中でも勉強してた~」とケラケラ笑う西尾くん。
夢か……。
そういえば最近、夢を見ることが増えた。
幸せな夢ならまだしも、悪夢に近い夢で、ここ1ヶ月熟睡できてないんだよね。
テストで大失敗する夢や、得体の知れない化け物が襲ってくる夢。
感覚がすごくリアルで、朝起きたら汗びっしょりってことも何度かあった。
今日の夢は家族が出てきた夢だったけど、あまりにも恐ろしすぎて……。
顔を見たら思い出しそうだったから、今朝は家族とほとんど顔を合わせていない。
……というか、顔も見たくなければ、声も聞きたくないんだけどね。