お日さまみたいな温かい君に包まれて
女性用の浴衣売り場に移動し、髪飾りをチェック。

浴衣は既に持っているため、今日は髪飾りを買う予定。


帯の色と合わせるんなら、ピンク系の色がいいかも。

大きい花のものか、小さい花が何個かついているものか……。


自分の顔立ちを考えると、控えめなデザインのものが合うかな。

うーん……でも、それだと地味になり過ぎちゃうから、大きめのものがいいかなぁ。


去年の花火大会に行った時の写真を振り返る。


浴衣と帯と下駄をセットで買ったけど、髪飾りだけ買うのを忘れてて、急遽幼なじみの子に貸してもらったんだよね。

これは小さめの白い花が何個かついている。


それなら今度は大きめの髪飾りをつけてみよう。同じ浴衣でもイメージ変わるし。



「よし、これにしよう」



ピンクの花だけでも種類がたくさんあり、どれにしようか悩んだ結果、浴衣の柄と似たような花の髪飾りを購入。

これなら統一感があって上品な雰囲気になると思う。



その後、景斗くんと合流し、上の階の服売り場に向かうことに。



「へぇ、幼なじみと一緒に?」

「うん。幼稚園の頃からの付き合いで、学校は別なんだけど、たまに遊びに行くの」
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