お日さまみたいな温かい君に包まれて
「雪塚さんおはよう!」

「おはよう。朝から元気だね」



あれだけ練習したものの、彼女の顔を見た瞬間、頬がふにゃっと緩んでしまった。

隣にいる東馬も、やっぱりなと言わんばかりに笑っている。


やっぱり雪塚さんの笑顔には敵わないな。



「先週はごめんね。ゲームのことは……忘れていいから」

「あ……いや、私こそ。からかいすぎたかなって気になってたの。ごめんね」



意を決して謝罪するも、逆に謝られてしまった。


警戒されたかと思って心配してたけど、そうでもなさそう……?


んー、でも雪塚さん優しいから、無理している可能性も否定できない。

友情にヒビが入らないように我慢してたりして。



「本当は私も遊びたかったんだ。夏休みに、また実玖ちゃんの部屋にお邪魔する予定があるから、その時に遊ばない?」

「マジで⁉ わかった! 楽しみにしてる!」



不安が一瞬で消え去り、梅雨空のようにどんよりしていた心がパアッと晴れた。

やったぁぁ!

ゲームの神様、ありがとうございます!
期末テスト頑張ります! よろしくお願いします!



「あっ、そうだ、今日雨降らない予報だからさ、中庭でお弁当食べない?」

「うん、いいよ。みんなで食べよっか!」
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