📜✒派遣会社✒📜
『―――私と母親は・・・小さいころから・・・喧嘩してばっかりであり・・・無理矢理・・・銀行🏦に入れられていました。銀行🏦はとても難しいし・・・試験📜✒を受けなくてはならない・・・それに・・・計算が出来なくてはならないのよ?貴方に・・・勘定なんて・・・わかるのかしら?』
何時も、何時も、そう言われている。こんな関係を続けていくなんて、自分にはできないと思う。
だから、派遣会社に入ってから、見返してやろうかと思っていた。
『良い事じゃない・・・ひょっとしたら・・・お母さまの気持ちが・・・わかるかもしれないわ・・・』
奈美は春日と共に、人生のアドバイスをしてみると、『お・・・お母さまの?』と吐き捨てた。お母さまの事は嫌いではなかった、とは言えなかったが、自分を見返すチャンスでもある。
だから、此処へ来た。それから、『―――では・・・手続きを行います・・・就職セミナーを・・・行ってみてください。』と言ってきた。自分も就職セミナーで教えたりしていますけど、貴方もそこに加わったり、どうでしょうか?―――奈美は明子にそう言ってみた。それから、お茶を飲みながら、手続ぎをしていた。
『―――貴方の年齢は?私と同じ年なのね・・・それに・・・良い経歴を持っているじゃない・・・事務処理・・・それの仕方があるなら・・・事務を執り行う仕事もあるのよ?』
彼女は目を丸くすると、『あ・・・奈美さん・・・私を・・・会社に入れてくれるの?』と言ってきた。奈美はニコッと笑いだすと、『勿論よ・・・貴方は・・・良いセミナーの講師になるわ・・・事務所にも良い人はいるし・・・貴方だったら・・・良い事出来るし・・・楽しむのが一番よ。』という。
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