ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
運転席に和寿さん、助手席に槇村先生。
私と和志は後部座席に乗り込んだ。

「和志君の為にチャイルドシート買ったんだ…だよね…和寿」

「まぁな…」


「ゴメンなさい…」

「どうして謝る?子持ちには必要なモノだ…」

「さてと出発しようか…カズ」

槇村先生も子供のように表情が浮き立っていた。

左ハンドルの高級そうな白い外車。

和寿さんの運転する姿は初めて見たかもしれない。
高速に乗り、時間すれば三十分位。
『海の中の道海浜公園』までそう遠くはなかった。

********

車から降りた途端、和志は嬉しそうに私の手を引っ張った。

「動物園もあるし、アスレチックもあるし、一日遊べる場所だ」

「へぇー…」

「和志君も早く行きたそうだぞ」

「そうだな…」

四人で公園内に入っていく。

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