ONLYYOU～赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。～

スマホに保存された三人の写真を見ると和寿さんと和志は似ていた。
「親子だね…」

槇村先生が私のスマホをのぞき込み、そっと呟く。

「俺と和志…そんなに似てるか？マキ」
和寿さんが槇村先生に問いかける。
「似てるさ…本人だから…そう思わないだけさ」

和寿さんはおにぎりを頬張る和志をジッと見つめた。

「槇村先生、味はお口に合いますか？」
「うん…広瀬さんのおにぎり美味しいよ…タコのウィンナーも良かった…」

「莉子…俺にも訊いてくれよ…」

「あ・・・はいはい」

槇村先生を構ってばかりいると和寿さんは小さな子供のように拗ねる。

「子供が二人居るようで大変だね…広瀬さん」

「そうですね」



「二人して俺を和志と一緒に見てるだろ？」

「だって…ねぇ―槇村先生」

「うん…今のカズ…凄く子供っぽいぞ」