ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
恋するドクター~和寿side~
『九州東亜医科大福岡中央病院』
マキが福岡に来て、二週間近くが過ぎた。
救命に搬送されて来た『早期胎盤剥離』の妊婦。
後五分遅れたら、母子と共に命の危険に晒されていたかもしれないが、マキの冷静な判断力と迅速な対応の速さで二人の命は救われた。
院内では話題になっていた。
渡り廊下で会ったので、俺の方から声を掛けた。
「安堂先生」
「何ですか?伊集院先生」
安堂先生は足を止めて、俺の方を振り返る。
「あ…権藤さん…無事に退院しました。安堂先生にも『お世話になりましたとお伝えください』と言っていましたよ」
「あ…権藤さんね…なかなか人のいい、謙虚な人だったな…退院したのか…それは良かったな…」
マキが福岡に来て、二週間近くが過ぎた。
救命に搬送されて来た『早期胎盤剥離』の妊婦。
後五分遅れたら、母子と共に命の危険に晒されていたかもしれないが、マキの冷静な判断力と迅速な対応の速さで二人の命は救われた。
院内では話題になっていた。
渡り廊下で会ったので、俺の方から声を掛けた。
「安堂先生」
「何ですか?伊集院先生」
安堂先生は足を止めて、俺の方を振り返る。
「あ…権藤さん…無事に退院しました。安堂先生にも『お世話になりましたとお伝えください』と言っていましたよ」
「あ…権藤さんね…なかなか人のいい、謙虚な人だったな…退院したのか…それは良かったな…」