ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
「別に絡んでるつもりはない…」

俺は水割り、マキは水を飲む。

莉子は他の客の接客でカウンターの中には居なかった。

俺はチラチラと莉子の居るテーブルを見つめた。

「伊集院先生…気になります?」
「え、あ…いえ…」

詩織ママに訊かれ、俺は慌てて顔をカウンターに向ける。

「伊集院先生って余り…女性とお付き合いしたコトないでしょ?」
隣に座る安堂先生が煙草の煙を吐きながら問いかけて来た。
「まぁ―・・・それは認めます…恋愛よりも医者になる為の勉強に没頭していましたから…」

「槇村先生は??」

「俺?俺は…適当に遊んで…遥に一目惚れてからは…ともかく…遥一筋だった・・・」

「安堂先生は?」

「俺は…」

詩織ママも安堂先生の言葉に注目していた。
ママも安堂先生に気があると確信した。





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