ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
幾度も甘いキスを交わしながら、お互いのバスローブを脱がし合う。

細いけど筋肉質な和寿さんの胸板に触れた。
「子供産んで…少し胸大きくなった?」

「え、あ…」

彼の手が私の胸を優しく包み込む。

そして、筋張った長い指先が頂に触れた。それだけで背筋に甘やかな電流が走り、嬌声が出る。

「感じ過ぎだよ…莉子」

「だって…」
久しぶりに味わう感覚で、カラダも敏感になっていた。


「一人で陣痛に耐えて、和志を産んだと思ったら、本当に申し訳なく思うよ…莉子」

「和寿さん…」

「愛してるよ…莉子」

彼の甘い声を訊き、瞳に涙が溢れる。

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