ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
彼の指が涙を拭い、唇が頬に零れた涙を吸い上げた。

「…絶対に離さないないからな…莉子」

彼の執拗な愛撫を受けて、全身が蕩けていき、彼以外のコトを考えられなくなった。

上下共に愛でられ、カラダは砂浜に打ち揚げられた魚のように跳ねた。

「切なさそうだな…」

このまま一人で絶頂に昇り詰めそうになる寸前。
彼も限界だったのか、一気に私のカラダを貫く。

そして、そのまま激しい律動で繰り出していった。

愛する人と一つになり、また瞳から涙が出た。


「泣いてばかりだな…莉子」

彼は動きを止め、私の顔を覗き込み、愛し気に見つめる。

「嬉しいの…」


こんな日はもう二度と来ないと思っていたから…

「俺も嬉しいよ…こうして…莉子をもう一度腕の中に抱けて…愛してるよ…これからはずっと一緒だ」

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