ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
「俺は君を救いたい…」

彼の甘い言葉が私の心のわだかまりを溶かしていく。
医者としてではなく、男としての意味。

―――私も彼に好意を寄せている。
「私…」

私は彼の手を強く握り返した。

「それが君の答えか?莉子」

優しく囁きかけるように私の名を呼ぶ。

「・・・私も貴方に憧れています…」

――――院内では『白衣の貴公子(プリンス)』

彼はそう呼ばれていた。



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