ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
二人で唇を交わした。

―――――別れた後も脳内は和寿さん一色。
雄平と暮らす部屋に戻っても、考えるコトは和寿さんのコトばかり。
「あ…雄平」

部屋のドアを開けると雄平が仕事に出ようと靴を履いていた。

「莉子か…」

「あの…私…」

「そうだ・・・俺のコトを指名してくれる太客を捕まえたんだ…昨日なんて…三十万するボトルを入れてくれてさ・・・お前には無理だよな…」


「…そうなんだ…良かったね…」

「…莉子は俺の為にフルで一ヵ月働いても…三十万は無理だよな…」

「・・・じゃ行って来るわ」

彼は私に自慢話をして、口笛を吹かせて上機嫌に出て行った。

< 36 / 153 >

この作品をシェア

pagetop