ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
「伊集院って…あの…政治家の名家の?」

「はい…父は東京の東亜の院長を務めています」

「へぇー…」

詩織ママの目が驚きで円くなっていた。

「あ・・・お勧めのボトルは何ですか?」

「ボトル!?あ・・・」

「俺はボトルキープできないから…和寿が一杯キープしてくれよ…」

「そのつもりだ…まずは水割り一杯お願いします」

「リコちゃん…水割り一つお願い」
「あ、はい」


和寿さんはワザと私の前のスツールに腰を下ろした。
そして、水割りを作る私をジッと見つめていた。
彼に見られていると思うと顔が紅くなっていく。

「…和志君の様子はどうだった?莉子」

「え、あ・・・大丈夫でしたよ…」

「そうか…安心した」

「んっ?リコちゃん??伊集院先生と知り合い?」

「・・・俺が和志のパパです…貴方には色々とお世話になった様ですね…」

「えっ!!?えぇ~っ!?」

店内に詩織ママの大声が響く。
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