青い星を君に捧げる【壱】
あのあとすぐに俺はリリィを探す追っ手に捕まった。そして家に帰され、こっぴどく怒られた。
俺にとってはそんなことどうでもよくてリリィが生きていればそれでよかった。
9月3日。夏休み明け最初の登校日、そこにリリィの姿はなかった。先生に聞いても「わからない」の一点張りで何も情報は得られない。
「ごめん、ごめんな」
いつの間にか教室からリリィの机は消えていた。少しずつリリィがいた、という痕跡が消えていく。
クラスメイトも先生もいるのにそこにはリリィだけがどこにもいない。
それからというもの俺は毎週金曜日、リリィと別れたあの公園に足を運ぶ。
俺にとってはそんなことどうでもよくてリリィが生きていればそれでよかった。
9月3日。夏休み明け最初の登校日、そこにリリィの姿はなかった。先生に聞いても「わからない」の一点張りで何も情報は得られない。
「ごめん、ごめんな」
いつの間にか教室からリリィの机は消えていた。少しずつリリィがいた、という痕跡が消えていく。
クラスメイトも先生もいるのにそこにはリリィだけがどこにもいない。
それからというもの俺は毎週金曜日、リリィと別れたあの公園に足を運ぶ。