青い星を君に捧げる【壱】
「そろそろメシ行こうぜ」
彼方とやっていたゲームはなかなかに面白く、どっぷりと沼にハマっていた。湊の声に気づいて窓の外を見れば真っ暗。部屋に掛けてある時計の針は8時を示していた。
目が疲れた時とかは杏理とバトンタッチしてやってたから、時間感覚が狂ってたのかも。
「杏理、ケントを起こしてきてよ」
「うえー俺かよ」
目が痛いのかぎゅっと瞑りながらそういう杏理。杏理が出ていくとのんびり行く準備を始める彼ら。
「慎、メシいくぞ」
帰ってきた時からずっとお誕生日席に座って寝ていた慎の肩を湊が揺する。
「黒鉄くんってロングスリーパー?」
出会った時から黒鉄くんは寝ている姿を見ることが多かった。しかもこんな監視するって言った女の前で。
1歩ずつでも確実に黒鉄くんに近づく。
「……てめえ何考えてんのか知らねぇが、そこから1歩も近づくんじゃねえ」
ちょうど風間くんの前を通り過ぎようとした時、静かに届いたその言葉に足を止めた。
「なーんにもしようとしてないよ笑。それとも何、こんな女に倒されるほど黒鉄くんは実は弱いとか?だから風間くんがいつも側にいるの?」
部屋の中に不穏な空気が漂う。彼方はアワアワしていて、元凶の黒鉄くんは欠伸をする。
「それ以上慎を侮辱したら、いくら女でも容赦はない」
横にいた風間くんは私と向かい合うように1歩前へ出て、上から睨む。身長差が結構あるから私も負けじと上を見るけれど、怖くはないだろう。
「慎はn「大変大変!!!!」」
ケントを起こしに1度出ていったはずの杏理がドタバタと走りながら入ってくる。
「扉の前呼んでたんだけど出てこなくて、部屋に入ってみたら、ものけのから!!ケントいない!!」
「はあああああ……アイツ、また放浪してんのか」
「………ケントなら、、海外行くって報告を受けてる」
起きたばかりの黒鉄くんがポワポワしながら風間くんに、さも当たり前かのように伝えた。どうやら風間くん含め誰も知らなかったようだけれど。
「クソッ、アイツ…こうなるからいつも俺にも報告しろって言って聞かせてるのに」
ただでさえ私が居てイライラしている様子だったのに、風間くんの怒りのボルテージは最高潮に上がっていた。
「海外ってまた……急にどうして…」
「ケントの性格をまだあったことのない波瑠チャンに一言で表すなら『自由人』だよ」
「そうそうッケントってば、いっつもフラ〜とどこかに消えてはシレッと帰ってきてる。だけど青龍の事はちゃんと大事に考えてくれてて、外部から俺たちを守ってくれてる」
彼方とやっていたゲームはなかなかに面白く、どっぷりと沼にハマっていた。湊の声に気づいて窓の外を見れば真っ暗。部屋に掛けてある時計の針は8時を示していた。
目が疲れた時とかは杏理とバトンタッチしてやってたから、時間感覚が狂ってたのかも。
「杏理、ケントを起こしてきてよ」
「うえー俺かよ」
目が痛いのかぎゅっと瞑りながらそういう杏理。杏理が出ていくとのんびり行く準備を始める彼ら。
「慎、メシいくぞ」
帰ってきた時からずっとお誕生日席に座って寝ていた慎の肩を湊が揺する。
「黒鉄くんってロングスリーパー?」
出会った時から黒鉄くんは寝ている姿を見ることが多かった。しかもこんな監視するって言った女の前で。
1歩ずつでも確実に黒鉄くんに近づく。
「……てめえ何考えてんのか知らねぇが、そこから1歩も近づくんじゃねえ」
ちょうど風間くんの前を通り過ぎようとした時、静かに届いたその言葉に足を止めた。
「なーんにもしようとしてないよ笑。それとも何、こんな女に倒されるほど黒鉄くんは実は弱いとか?だから風間くんがいつも側にいるの?」
部屋の中に不穏な空気が漂う。彼方はアワアワしていて、元凶の黒鉄くんは欠伸をする。
「それ以上慎を侮辱したら、いくら女でも容赦はない」
横にいた風間くんは私と向かい合うように1歩前へ出て、上から睨む。身長差が結構あるから私も負けじと上を見るけれど、怖くはないだろう。
「慎はn「大変大変!!!!」」
ケントを起こしに1度出ていったはずの杏理がドタバタと走りながら入ってくる。
「扉の前呼んでたんだけど出てこなくて、部屋に入ってみたら、ものけのから!!ケントいない!!」
「はあああああ……アイツ、また放浪してんのか」
「………ケントなら、、海外行くって報告を受けてる」
起きたばかりの黒鉄くんがポワポワしながら風間くんに、さも当たり前かのように伝えた。どうやら風間くん含め誰も知らなかったようだけれど。
「クソッ、アイツ…こうなるからいつも俺にも報告しろって言って聞かせてるのに」
ただでさえ私が居てイライラしている様子だったのに、風間くんの怒りのボルテージは最高潮に上がっていた。
「海外ってまた……急にどうして…」
「ケントの性格をまだあったことのない波瑠チャンに一言で表すなら『自由人』だよ」
「そうそうッケントってば、いっつもフラ〜とどこかに消えてはシレッと帰ってきてる。だけど青龍の事はちゃんと大事に考えてくれてて、外部から俺たちを守ってくれてる」