青い星を君に捧げる【壱】
「うーん、今日は転校生が来るからおいでよって行ったから来るとは思うんだけど……」
______________ガラッ
その時教室の扉がスライドされた。開いた扉から入ってくる長身2人。黒髪と真っ白の髪。正反対の色を持った2人。
「あっ、シン、ミナトおはよう。来たんだね」
「遅刻だぞ、クロガネもカザマも」
このふたりが、噂の2人。白髪の方が私を見るなり険しい顔を覗かせた。
「ウゲッ女じゃん。転校生って女かよ。来て損したぜ…なぁ、シン」
シンと呼ばれた黒髪男。静かな雰囲気を纏っている人。
彼はかけられた声に応答することなくそのまま着席する。
「俺から紹介するよ!あの黒髪が青龍総長黒鉄慎。そしてそして、この生意気な白髪男、青龍副総長の風間湊。ちなみに俺は青龍の幹部だよ♪」
青龍総長と副総長。だから黒鉄くんの周りの人は彼には話しかけないで頭を下げるだけなのね。
「おい、ばかなた!!青龍の情報をペラペラと教えるんじゃねぇ!!」
風間くんがこれ以上話させないように頬をつねる。相当な力でつねられているのか、みるみるうちに涙目になっていく佐久間くんに風間くんが大爆笑する。
「いいじゃん、別に〜!そのくらい誰でも知ってることでしょ!?ねぇ、波瑠ちゃん」
知ってて当然というふうに言われたが、残念ながら私は知らなかった。困って首を傾げてみせる。
「えっ、えっと〜申し訳ないけど知らなかったな〜(苦笑い)」
「うっそー!えっえっもしかして波瑠ちゃんて遠くから越してきたの?」
「う、、うん、西から」
______________西から
その発言をしたとき、今まで興味なさげに目を瞑っていた黒鉄くんとこっちも興味無いのかスマホをいじっていた風間くんの視線が私に向く。
聞いてきた張本人も大きく目を見開いた。
な、なんかまずいこと言ったっけ……。
______________パンパン
静寂を切り裂いたのは高田屋せんせーの手を叩く音で着席するように声をかける。
なんとかあの空気感を切り抜けられてホッと胸をなでおろした。
「本郷さんの席は廊下側の1番後ろの席です」
席について周りを見ると佐久間くんと目が合って手を振られたので微笑み返す。
これは……もしかしなくても懐かれたパターンなのか?
高田屋せんせーの授業が始まるらしくリュックから教科書を取り出す。ついさっき聡太郎から貰ったものだ。
授業は前の学校よりも簡単だった。高田屋せんせーの教え方も上手く、勉強方面の心配はいらないなと安心した。
______________ガラッ
その時教室の扉がスライドされた。開いた扉から入ってくる長身2人。黒髪と真っ白の髪。正反対の色を持った2人。
「あっ、シン、ミナトおはよう。来たんだね」
「遅刻だぞ、クロガネもカザマも」
このふたりが、噂の2人。白髪の方が私を見るなり険しい顔を覗かせた。
「ウゲッ女じゃん。転校生って女かよ。来て損したぜ…なぁ、シン」
シンと呼ばれた黒髪男。静かな雰囲気を纏っている人。
彼はかけられた声に応答することなくそのまま着席する。
「俺から紹介するよ!あの黒髪が青龍総長黒鉄慎。そしてそして、この生意気な白髪男、青龍副総長の風間湊。ちなみに俺は青龍の幹部だよ♪」
青龍総長と副総長。だから黒鉄くんの周りの人は彼には話しかけないで頭を下げるだけなのね。
「おい、ばかなた!!青龍の情報をペラペラと教えるんじゃねぇ!!」
風間くんがこれ以上話させないように頬をつねる。相当な力でつねられているのか、みるみるうちに涙目になっていく佐久間くんに風間くんが大爆笑する。
「いいじゃん、別に〜!そのくらい誰でも知ってることでしょ!?ねぇ、波瑠ちゃん」
知ってて当然というふうに言われたが、残念ながら私は知らなかった。困って首を傾げてみせる。
「えっ、えっと〜申し訳ないけど知らなかったな〜(苦笑い)」
「うっそー!えっえっもしかして波瑠ちゃんて遠くから越してきたの?」
「う、、うん、西から」
______________西から
その発言をしたとき、今まで興味なさげに目を瞑っていた黒鉄くんとこっちも興味無いのかスマホをいじっていた風間くんの視線が私に向く。
聞いてきた張本人も大きく目を見開いた。
な、なんかまずいこと言ったっけ……。
______________パンパン
静寂を切り裂いたのは高田屋せんせーの手を叩く音で着席するように声をかける。
なんとかあの空気感を切り抜けられてホッと胸をなでおろした。
「本郷さんの席は廊下側の1番後ろの席です」
席について周りを見ると佐久間くんと目が合って手を振られたので微笑み返す。
これは……もしかしなくても懐かれたパターンなのか?
高田屋せんせーの授業が始まるらしくリュックから教科書を取り出す。ついさっき聡太郎から貰ったものだ。
授業は前の学校よりも簡単だった。高田屋せんせーの教え方も上手く、勉強方面の心配はいらないなと安心した。