白+紅=蒼
紅と一緒に学校までの道のりをゆったりと歩く。
後ろ姿だけをみれば恐らくカップルに間違えられるだろう。
だけど前からみれば誰が見てもそっくりな双子だ。
「そう言えば紅、ちゃんと英語の課題した?」
「え?課題なんてあったっけ?」
「も~~!岩熊先生が最後に言ってたじゃん!」
「えーー、覚えてねーよ。は~く!学校で見せて!」
「いーーーや」
「ちょ!白ー!!」
お断りしてパタパタと走って学校まで向かう。
そんな私の後ろを紅が全速力で追いかけてきた。
「白ー!!見せろーー!!」
「ちょ!いやーーー!!」
「こらー!!紅白兄妹ー!!朝から鬼ごっこをするなーーー!!!!」
「「してませんーー!!!!」」
校門前に立っていた生活指導の江田先生が鬼の形相で叫ぶ。
これはもはや美浜高等学校の朝の風物詩になっていた。
後ろ姿だけをみれば恐らくカップルに間違えられるだろう。
だけど前からみれば誰が見てもそっくりな双子だ。
「そう言えば紅、ちゃんと英語の課題した?」
「え?課題なんてあったっけ?」
「も~~!岩熊先生が最後に言ってたじゃん!」
「えーー、覚えてねーよ。は~く!学校で見せて!」
「いーーーや」
「ちょ!白ー!!」
お断りしてパタパタと走って学校まで向かう。
そんな私の後ろを紅が全速力で追いかけてきた。
「白ー!!見せろーー!!」
「ちょ!いやーーー!!」
「こらー!!紅白兄妹ー!!朝から鬼ごっこをするなーーー!!!!」
「「してませんーー!!!!」」
校門前に立っていた生活指導の江田先生が鬼の形相で叫ぶ。
これはもはや美浜高等学校の朝の風物詩になっていた。