白＋紅＝蒼

夕食

家に入ると、急いでお風呂を沸かし洗濯物を畳んで食事の準備をする。





お風呂が沸けば、お風呂に入って次に入る紅の洋服を準備しておく。





碓水先輩が来たのはそれから20分くらいしてからだった。





ピンポーン





「はーい」




ドアを開ければジーパンに黒のTシャツというラフな格好の先輩が立っていた。





ほんのりと濡れている髪がお風呂上がりだと言うことを示している。




「こんばんは」




「こんばんは。どうぞ、上がってください」




そう言うと碓水先輩はお邪魔しますと言って家へと上がる。





「先輩はソファーにでも座ってゆっくりしててください」





「え、俺も手伝うよ」





「いいんですか？」





「うん。何を手伝えばいいかな？」





「そうですね……あ、じゃぁ豚肉を切ってもらってもいいですか？」





「分かった。」





そう言って先輩は手際よく豚肉を切っていく。





「わーー凄く助かります。私生肉触れないんですよ」





「そうなの？」





「はい。なんか苦手で…」





「いつもはどうやってるの？」





「ゴム手袋二枚重ねで触ります」





「ハハハ！大変だね」





「そうなんですよ！だからお魚料理が多くなっちゃうんですけど、そうすると紅が肉ー！って煩くて」





「紅はたくさん食べるからね」





「大食いなんですよ、紅は。今はいいけどそのうち絶対太ります」