白+紅=蒼
結局4対3でそれぞれがポジションにつく。






ボールは人数の少ない私たちから持つことになった。





紅がドリブルしながらそれぞれの配置とガードを確認する。





そう言えば、碓水先輩とバスケするの初めてだなーなんて呑気に考える私は突然目の前に現れたボールを問題なく受け止める。





サッと目の前にいる男を交わし後ろから来た男も軽く荒いシュートを決めようとするがガードする男のジャンプ高さを一瞬で考え後ろにいた碓水先輩にボールを渡す。





私からのボールを受け取った碓水先輩がキレイにダンクを決めた。





ゆっくりと着地した碓水先輩がニコリと笑う。





「さっすが白と蒼さん」





3人でハイタッチをして4人の男たちを見た。





私たちのあまりのバスケの上手さに息を呑む4人。





観戦していた子供たちから歓声が挙がる。





「あれ?俺たちにバスケ教えてくれるんじゃねーの?」





相手にボールを渡しながら言う紅にボールを受け取った男達は悔しそうな顔をして声を荒げる。





「手加減してやってるに決まってんだろ!!次行くぞ!」





なんてドリブルしながら向かってくる男をマークする紅。





紅に進路を妨害され躊躇する男の手元から碓水先輩がボールを取り私にパスをして私が3ポイントラインからシュートを決める。
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