白+紅=蒼
既に8時近くになっていて次第に1年の廊下が騒がしくなる。
私たちはチョークまみれになりながら全ての黒板の落書きを消して回った。
噂を聞き付けたのか他の学年の姿まで見える。
「おい白。お前髪の毛にもめっちゃチョークのカスついてんぞ」
廉が私の頭に触る。
「お前小さいからもろに被ったんだろ。制服も汚れてんぞ」
紅がほんの少しだけ笑っていった。
「そんなことどうでもいいよ。それよりも……」
黒板の落書きを消して回っているときに思い付いた恐ろしい考えを口に出した。
「……ここだけなのかな?」
私の言葉にハッと動きを止める紅と廉
「……廉が来たときには既に書かれてたって言ったよね?……本当に教室だけなのかな?…もしかして学校の外にも……」
ピリピリピリ
その時、私の持っていた携帯が音を立てた。
「!!」
携帯の画面を見てすぐに出る。
「もしもし!!美乃!?」
電話の相手は美乃だった。
《……》
「美乃?どうしたの?」
《……白……今何処にいる?》
心なしか電話先の美乃の声が震えているような気がした。
「美乃?私今学校にいるけど…」
《…っ白…私……何が起こってるの?》
「美乃?どうしたの?何かあった?今何処にいるの?」
様子がおかしい美乃の声に急に不安になった。
《っ今学校に向かってたんだけど…なんか色んな番号から電話がかかってきて……私…》
「美乃!今何処にいる!?すぐに行くから!!」
紅と廉に頷いて教室を飛び出した。
《…今……体育館横のトイレにいるの…》
「すぐに行くから待ってて!!」
電話で話をしながら階段を5段飛ばしで飛び降りる。
すぐ後ろから紅と廉も同じようについてきた。
《白……私…また何かされてるのかな…》
泣きそうな声の美乃に私は唇を噛んだ。
「っ私たちがいるよ!絶対に大丈夫だから!」
全速力で走る私と紅と廉に道行く生徒が慌てて道を譲る。
「こらーーー!!!里中兄妹と東堂!!廊下は走るなーー!!」
先生の怒鳴る声がした。
「「先生トイレ!!」」
「先に行け!」
振り返ることも立ち止まることもせず叫ぶ私たち双子と先生を見て立ち止まる廉
「こらー!!せめて里中妹は恥じらいを知れー!!!」
なんて声が返ってきたが私は気にしなかった。
私たちはチョークまみれになりながら全ての黒板の落書きを消して回った。
噂を聞き付けたのか他の学年の姿まで見える。
「おい白。お前髪の毛にもめっちゃチョークのカスついてんぞ」
廉が私の頭に触る。
「お前小さいからもろに被ったんだろ。制服も汚れてんぞ」
紅がほんの少しだけ笑っていった。
「そんなことどうでもいいよ。それよりも……」
黒板の落書きを消して回っているときに思い付いた恐ろしい考えを口に出した。
「……ここだけなのかな?」
私の言葉にハッと動きを止める紅と廉
「……廉が来たときには既に書かれてたって言ったよね?……本当に教室だけなのかな?…もしかして学校の外にも……」
ピリピリピリ
その時、私の持っていた携帯が音を立てた。
「!!」
携帯の画面を見てすぐに出る。
「もしもし!!美乃!?」
電話の相手は美乃だった。
《……》
「美乃?どうしたの?」
《……白……今何処にいる?》
心なしか電話先の美乃の声が震えているような気がした。
「美乃?私今学校にいるけど…」
《…っ白…私……何が起こってるの?》
「美乃?どうしたの?何かあった?今何処にいるの?」
様子がおかしい美乃の声に急に不安になった。
《っ今学校に向かってたんだけど…なんか色んな番号から電話がかかってきて……私…》
「美乃!今何処にいる!?すぐに行くから!!」
紅と廉に頷いて教室を飛び出した。
《…今……体育館横のトイレにいるの…》
「すぐに行くから待ってて!!」
電話で話をしながら階段を5段飛ばしで飛び降りる。
すぐ後ろから紅と廉も同じようについてきた。
《白……私…また何かされてるのかな…》
泣きそうな声の美乃に私は唇を噛んだ。
「っ私たちがいるよ!絶対に大丈夫だから!」
全速力で走る私と紅と廉に道行く生徒が慌てて道を譲る。
「こらーーー!!!里中兄妹と東堂!!廊下は走るなーー!!」
先生の怒鳴る声がした。
「「先生トイレ!!」」
「先に行け!」
振り返ることも立ち止まることもせず叫ぶ私たち双子と先生を見て立ち止まる廉
「こらー!!せめて里中妹は恥じらいを知れー!!!」
なんて声が返ってきたが私は気にしなかった。