黒い森の孤独な魔女は黄金の獅子の夢を見る(プロット)
主要キャラクターの説明

モニーク

黒い森に棲む100歳の魔女。見た目は20歳くらい。やわらかに波打つ白銀の髪、赤みがかった愛くるしい目をしている。人から恐れられているが本当は心優しく、性格も可愛らしい。抜けたところもあり、相棒の黒猫リリーによく怒られる。

元々は人間のふりをして町に住み、薬屋を営んでいたが、魔力を使って動物を救っているところを人に見られてしまい、迫害を受ける。町から逃げ出し、不気味で誰も近寄らない『黒い森』と呼ばれる森にリリーと住んでいる。リリーだけでなく、動物や植物とも話したり意志を疎通することができる。

得意なのは治癒の魔法。動物植物に関わらず、傷や痛みを見抜き、癒しの魔法をかける。魔法は体だけではなく心にも効く。薬屋を営んでいただけに薬草にも精通。料理も得意。一見不気味に見える黒い森だが、モニークの魔力のおかげで、その内部は花々が咲き乱れ、多種多様な動物が生息し、美しく豊かである。

本当はさびしがりや。人間を恐れてはいるが、心の奥底では人との関わりを求めている。結界を張って人を寄せ付けないこともできるが、いつか恐ろしい森を越えて誰かが会いに来てくれるのではないかとどこかで期待している。


レオン・クラヴィエ(23)

イグナシア王国の第一王子。現国王の逝去に伴い、王位を継ぐはずだった。しかし、大魔女グラシオンに操られた第二王子ハロルドに討たれ、グラシオンから呪いをかけられ、大けがを負ったまま黒い森に捨てられる。倒れているところをモニークが偶然見つけ、家に連れて帰り看病をする。

一見無愛想で無口だが、心優しく実直な性格。国民のことを第一に考え、身分や職業の違いに関係なく、皆が幸せで満ちたりた生活を送れるようにすることこそが自分の務めだと幼い頃から思っている。勤勉で努力家。武術にも長けている。

元々は金髪碧眼で、その名を近隣諸国に轟かすほどの見目麗しい王子だった。しかし、魔女から受けた呪いのせいで不吉とされる漆黒の闇のような黒髪に変わり、顔には大きなあざのようなものが出現している。(この変化は後に、グラシオンを討つことによって元に戻る。)

『黒い森の魔女』の噂を知っていて、最初はモニークのことを警戒していたが、献身的に看病され、モニークに徐々に惹かれていく。

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