一目惚れした人は学園の王子様

しーーーん。

「さっきから、二人ともどうして何にも話さないの?」

「美桜、きて。」

私はそう言い、美桜の手を引っ張って、屋上をでて、美桜にこう言った。

「美桜、さっきから、無理に私と菅原先輩をくっつけすぎなのよ!絶対ばれてるわよ!」

「え、?そんなつもりはないけど、、、、あと、なにがばれるの?」

「はぁ?そんなこともわかってなかったの?私が菅原先輩を好きってバレたら大変でしょ!」

「えぇ?なんでよ。ばれても、いいよ!付き合おうって言われるかもしれないのに。」

「美桜、あんたの頭の中はお花畑か!」

「お花畑じゃないよ!でも、じゃあ、あんまり無理にはやんないよう気をつけるから、そろそろ戻ろう?」

「そうね、きっと菅原先輩も、またくたびれてるわね。」
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