一目惚れした人は学園の王子様

「だからー、美桜本当にどうしちゃったの。さっきから、そこで突っ立ってぇ!」

「なんか、私どうしたんだろ。疲れてんのかな。」

これも、一つのごまかし。日向にまたいっぱいうるさい大きな声で怒られないように。

「多分、あんた、疲れてんのよ。早く帰って寝たほうがいいんじゃない?」

「ふふ、なんか日向お母さんみたい。」

「なっ!失礼ね。」           
                    
「まぉ、そんなことは置いといて。帰ろっか。」

「そうね。そのセリフ私に言わせなさいよ。私ずっと待ってたんだから。」

あー、やばい、怒り気味だ、早いな怒り気味になるの。私は、だいたいポジティブだからな。

「あ、ごめんごめん、日向もう一回言ってもいいよ!」

「なんでなの。もう、過ぎたんだからいいのに。ほんと、美桜は、人に気ぃ使いすぎ。」

これは、褒められた?悪口?でも、聞いても、恥ずかしがって悪口って言うだろうから、

聞いて、悲しむよりは、聞かずにモヤモヤしてたほうがいいよね!
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