一目惚れした人は学園の王子様

「ち、違う違う!本当に違うからね!?日向にサプライズなんてしないもん。」

「え、それは、それで傷つく。」

と、犬の耳がしゅんとした感じに言った。

「え、なんかごめん。でも、サプライズじゃないからね?はい、じゃあ帰りましょうねー、」

誤魔化す、誤魔化す、誤魔化す、頭の中で、そう唱えながら歩く。その瞬間、

ごんっ!!

「えっ!?み、美桜!?だ、大丈夫!どうして、そうなったの。」

「いったぁ!た、助けて、日向。」

「えぇ!助けてって言われても、何をすればいいのか、、」

そう、私は、電柱に頭を勢いよくぶつけてしまった。自分では、とっても痛いけど、日向は、少し笑っている。
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