一目惚れした人は学園の王子様

「で?美桜ちゃん。どうしていきなり来たの?」

今、奏多先輩と、お話しています。

やっぱり迷惑だったかな。来ない方が良かったかも。

心の中で、やはりと、後悔する。

「か、奏多先輩、その理由なんですけど、」

「うん。」

ちょっと、この理由話すの恥ずかしいな。そんなことだけで来たの!?って呆れられないかな。

「どうしたの?美桜ちゃん。顔真っ赤だけど。」

え!?嘘でしょ。顔真っ赤になってる?私、そんなに恥ずかしがってるのかな。

その言葉にもっと恥ずかしくなっちゃうよ。

「いやいや、へ、平気です!それでですね。私のお家の、お風呂のシャワーが壊れました!」

私は、大事な事件!と、奏多先輩に一生懸命に話すと、奏多先輩はキョトンとして

「え?でも、銭湯とか温泉とか行けば良かったじゃん。なんで、俺の家にきたの?」
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