一目惚れした人は学園の王子様

「え!?か、奏多先輩、それってちが、」

その瞬間、奏多先輩が、こちらを見ていいの、俺に合わせて、と私に口パクで言ってきた。

ここまでして、合わせないのはどうかなと思ったので、合わせることにした。

「そ、そうなんですよ!あ、あはは〜!明日から気をつけるので許してください〜、」

これでいいんでしょうか?奏多先輩の方を恐る恐るみると奏多先輩が、

なにしてんの!余計なお世話だよ!と、またもや口パクで言われた。

しかも、先生にも、

「明日学校ないぞ!ふざけてんのか!?絶対反省する気ないな!」

と、言われてしまった。

まぁ、当然のように私たちの放課後はなくなった。 
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