一目惚れした人は学園の王子様

私は、この教室で、日向以外あまり仲の良い友達がいないから

日向に、そっと話しかけた。

「日向?あのさ、一緒に食べない?」

「あ、うん。いいよ!」

あ、よかった。いつも通りの日向だ。

「あ、私ねー?今日お弁当忘れちゃったんだー!」

少しでも場の空気をよくしようと必死な私。

「あら、美桜が?めずらしい。」

「うんそーなの!だからさ、一回購買に買いに行ってもいいかな?」

「あ、全然いいわよ。私もついて行くね。」

なんて優しい人なのでしょう。心の中で感謝する。

「ほんっとーに、ありがとう!」
< 184 / 206 >

この作品をシェア

pagetop