一目惚れした人は学園の王子様

「そうなの?」

「はい。」

「まぁ、美桜ちゃんになら、どう思われたっていいや。」

「へー、そうなんですか。」

「うん。」

「それは、よかったですね。」

「ねぇ、さっきから、棒読みだし、適当じゃない?」

たしかに、棒読みで、適当に返事してます。
だって、先輩のこと嫌いだから。

多分、心の片隅では、奏多先輩のこと好きだけど、

「そうです。」

「えー、ひどいな。ちょっとこっち見て。」

そう言われたから、私は後ろを見た、そしたら

「なんですかっっんっ。」

キスをされた。それも長くて息ができないくらい。

「先輩っ、苦しいですっんんぅ、」

「意地悪する子には、お仕置きしなくちゃ。」

「ごめんなさい。もうしないから。」

「ほんとに?」

「は、はい。」
          
「うん。ならいいや。」
            
って、なんで、私が謝ってんの?本当だったら、先輩が私にしっかり謝ってもらうって言う感じだったんだけどな。
< 49 / 206 >

この作品をシェア

pagetop