一目惚れした人は学園の王子様

奏多先輩といたら、調子狂うな。

「美桜ちゃんといたら、調子狂うな。」

!?凄い!以心伝心!同じこと考えてた。
こんなことって本当にあり得るんだ。凄いな。あと、奏多先輩と、おんなじこと考えられて、嬉しいな。

「どしたの?美桜ちゃん。」

「えっ、あっー、いや、なんでもないです。」

「ほんとにぃー?」

「はい!」

「信じられないけど、許してあげるよ。」

「なんで、そんなに、上から目線なんですか。」

「いや、まぁそりゃあ、年上だからね。」

「確かにそうですけど、それとこれとは別じゃないですか。」

「まぁ、まぁ、そんな小さいことに、首を突っ込まなくていいの。」

「わかりました。」

私は、頬を少しだけ、プクっと膨らませ、返事をした。  
< 50 / 206 >

この作品をシェア

pagetop