一目惚れした人は学園の王子様
「もう!ほら、先輩早く進みましょ?」
「あ、そうだね。忘れてた、」
なんで、こんなに大事で、メインなことを忘れるんだろう。変な人。
まぁ、いいか。
私と、奏多先輩が一歩進み出したその直後、
「うおぁぁぁぁ!!」
と、さっきのお化けよりこわーいお化けが出てきた。
そんなの私にはもう耐えられなくて、
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「びっくりしたぁ、」
奏多先輩は、お化けより、私の発狂にびっくりしていた。
「か、奏多先輩!!助けて!もう無理!怖いよ!!」
「大丈夫だって。そんな怖い?美桜ちゃんなら平気。」
その奏多先輩の言葉で、お化けは、ぴたっととまって、私の顔を覗き込んできた。
「お、おい!!お前、美桜ちゃんか?」
えっ!もしかして!こんなことしてたんだ、