君と私で、恋になるまで
「……やばい、本当に泣いちゃうなあ。」
目の前にいる後光を放つ、今日も今日とて尊すぎる彼を前に、私も泣きそうになってしまった。
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《今日、残業になりそう?》
終業間際、気怠い男からチャットが飛んできて、胸が簡単に跳ねた。
《ううん、定時で帰れる予定。》
《あのさ、皇先輩と飲みに行くんだけど。》
《そうなんだ、仲良しだね。》
大学の先輩である香月さんと、瀬尾は定期的に飲みに出掛けたりしていると前に教えてくれた。
面倒見の良い香月さんを、あの男はそんな風には言わないけど慕っているのだと思う。
楽しんで、と打とうとした時、続け様に男からのメッセージが届く。
_____ちひろも来て欲しいって。