ついに私たちはイケメンを手に入れた
私はリホ。隣にいるのは親友のナナミ。どこにでもいる女子高生だ。
だが、今の状況の私たちはもしかして、世界中でどこにもいない女子高生なのではないだろうか…。
「ねえ、なにこれ…」
私たちの足元には美しい花…いや、“人間だったら”さぞかし美しいであろう花が咲いていた。
「知らん…。人面の…花?」
「えっ…怖っ…」
手のひらほどの大きさの男性の顔。(ちなみに塩顔。) その周りに、やたらカラフルな無数の花びらが引っ付いている。顎から下は細い茎。何故こんな重そうな頭(?)を支えきれるのか…。
「あっ、こっちにも仲間がいるよ。へぇ〜、この人は結構顔が濃いね〜」
呑気に観察しているナナミに呆れそうになる。だが実際見てみると、彫りの深い彼の顔は私のタイプど真ん中。私は変なつくりの身体(?)なんてそっちのけで、つい彼の端正な顔立ちに見入ってしまった。
「リホ、その子タイプなんでしょ〜」
ナナミに茶化されて我に返る。
「なっ、タイプって…!人間かどうかも分かんないのに!!タイプもクソもなくない!?」
必死に弁解したが逆効果だったようで、ナナミは「図星かぁ〜」なんて言いながら私の背中をポンッと叩いた。
「じゃ、お持ち帰りしちゃう?」
ナナミがニヤッと笑う。訳が分からない。
「どういうことよ」
「だから、摘んで帰るの。イケメンでしかも花の形って…私たちに持ち帰ってくださいって言ってるようなもんだって!!こんなチャンス人生で二度とないよ!」
そりゃあね。今後の人生でこんなチャンスがあってたまるか。禁句だと思って我慢してたけど…冷静に見れば若干キモいぞ!?
…って、もしかして
「ナナミ、あっちの塩顔くんが気に入っちゃった?」
「勿論だよ。そうでもなければこんな提案しないよ?顔以外は正直キモいし。」
やはりそれは思ってたんだな…。
こうして、私たちのイケメンとの同居ライフ(?)は幕を開けた。
だが、今の状況の私たちはもしかして、世界中でどこにもいない女子高生なのではないだろうか…。
「ねえ、なにこれ…」
私たちの足元には美しい花…いや、“人間だったら”さぞかし美しいであろう花が咲いていた。
「知らん…。人面の…花?」
「えっ…怖っ…」
手のひらほどの大きさの男性の顔。(ちなみに塩顔。) その周りに、やたらカラフルな無数の花びらが引っ付いている。顎から下は細い茎。何故こんな重そうな頭(?)を支えきれるのか…。
「あっ、こっちにも仲間がいるよ。へぇ〜、この人は結構顔が濃いね〜」
呑気に観察しているナナミに呆れそうになる。だが実際見てみると、彫りの深い彼の顔は私のタイプど真ん中。私は変なつくりの身体(?)なんてそっちのけで、つい彼の端正な顔立ちに見入ってしまった。
「リホ、その子タイプなんでしょ〜」
ナナミに茶化されて我に返る。
「なっ、タイプって…!人間かどうかも分かんないのに!!タイプもクソもなくない!?」
必死に弁解したが逆効果だったようで、ナナミは「図星かぁ〜」なんて言いながら私の背中をポンッと叩いた。
「じゃ、お持ち帰りしちゃう?」
ナナミがニヤッと笑う。訳が分からない。
「どういうことよ」
「だから、摘んで帰るの。イケメンでしかも花の形って…私たちに持ち帰ってくださいって言ってるようなもんだって!!こんなチャンス人生で二度とないよ!」
そりゃあね。今後の人生でこんなチャンスがあってたまるか。禁句だと思って我慢してたけど…冷静に見れば若干キモいぞ!?
…って、もしかして
「ナナミ、あっちの塩顔くんが気に入っちゃった?」
「勿論だよ。そうでもなければこんな提案しないよ?顔以外は正直キモいし。」
やはりそれは思ってたんだな…。
こうして、私たちのイケメンとの同居ライフ(?)は幕を開けた。
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