幼なじみたち(※全員美形)に婚カツを邪魔されるので困っています

*


「もぉやめ、て……!」

「やめる? どうして? 車の中であんなにおねだりしたのは、なつみちゃんじゃない」

 鷹ちゃんの所有するマンションのキングサイズのベッドの上。
 後ろから抱えるみたいに詩音の膝に座らされた私に向かって鷹ちゃんが笑う。

 何十分、何時間かわからなくなるくらい車の中で焦らされて、逆に今は何度も何度も高みへ押し上げられる。
 頭の芯も、シーツも。何もかもがぐちゃぐちゃだ。

「大丈夫だよなっちゃん。なっちゃんは気持ち良くなるの、とっても上手なんだから」

「きゃああ──?!」

 司くんの言葉と同時に三人の手で与えられる刺激に、目の前が真っ白に弾ける。

「ナツ。もうピルなんか飲むのやめろよ」

「そうだね。合コンに行こうと思うくらい結婚相手が欲しかったのなら、俺達の中の誰かと入籍すれば良い」

「もちろん僕達、なっちゃんが誰の奥さんになっても、誰の子供を産んでも今と変わらずなっちゃんを愛し続けるよ」

「どうせ俺達全員の子供を産むことになるだろうから、戸籍上は三人の誰が夫でも構わないしね」

「──だからナツ。俺達から逃げようなんて真似は、無駄だ」

 私の中で鷹ちゃんが一瞬大きく膨らみ、爆ぜる。

 けれども、それだけでは快楽の夜は終わらなかった。



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