(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]

パパさんに似ている優雅くんは、将来イケメンになること間違い無しの顔立ちで上手にご挨拶する姿に、美晴さんはメロメロの様子。

「おばちゃんにもね、もうすぐ赤ちゃんが生まれるんだよ。この子とも遊んでくれる?」

「うん、僕がお兄ちゃんになってあげる」

この時は、将来、この子と優雅くんが夫婦になるのは、想像もできない、まだ先の話。

「ありがとう。この子も喜んでるみたい」

ぼこっとお腹が動き、お腹を撫でてる私の元に来た優雅くんが、お腹に手を乗せる。

「お兄ちゃんだよ。早く出ておいで。一緒に遊ぼうね」

あまりの可愛らしさにその場にいた大人3人は、微笑ましく笑っていた。

その話を、仕事から帰って来た晶斗に話したら、「嫁にはやらん」と、訳の分からないことを言っている。

「まだ、女の子ってわからないじゃない」

「いーや、女の子だ」

そう確信してる晶斗は、何かしら赤ちゃん用品を買ってくる。それも、ピンクばかり。

先生からも、女の子だろうと言われてるけど、時たま、おちんちんが隠れて見えなくて、生まれてびっくりってことも無きにしも非ずだそうなので、臨月に入った私としては、無事に出産することだけ考えようと、赤ちゃん用品にまみれて、ニヤつく晶斗を眺めていた。

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