(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]

その時の注意点

しばらく愛梨と体をつけたままでいる事→温もりがなくなると目を覚ますから。

体を離す際、愛梨のお腹辺りをトントンしながらゆっくりと離す。

そして、寝入ってもトントンとリズム良く続け、徐々にゆっくりとリズムを刻み手を離す。

しばらく待っても起きないようなら、足音を忍ばせて離れる。

ここまでの所要時間30分ほど、泣き出してから1時間が経った。

はぁっ…疲れた。

リビングのソファに倒れるように座り、ボーと天井を見上げていた。

今日は、ママが晩御飯を作っていってくれたから、ボーとしていられるが、明日からは、そういうわけにもいかなくなる。

明日から1人で育児も家事も両立できるだろうか?

しばらくして、リビングのドアがそっと開いた。

「お帰りなさい」

晶斗が、小さな声で「ただいま」と言いながら、キョロキョロと室内を見て、「お義母さんは?」とネクタイを緩めながら隣に座った。

「パパが限界だったらしく迎えに来て帰ってた」

「そうか。1ヶ月近くお義母さんがこっちに来てて、お義父さんにも申し訳なかったな。後で電話しないとな」

ママがいないので、晶斗の肩に頭を預けて寄りかかると、晶斗も私の肩を抱いてきた。
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