(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]
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隣から聞こえてくる寝息にどっと疲れが抜け、腕に抱きついて眠る愛しい人の寝顔に苦笑する。
「人の気も知らないで、煽るなよな」
久しぶりの艶かしいキスに、俺の体は、まだ高揚感で昂っている。
あの時、愛梨が泣かなかったら…と思うと、残念なようでホッとしていた。
つい、先日の1ヶ月検診で、母子共に良好と言われてきたが、まだ、夜の営みは無理そうだと、恥ずかしそうに望愛は言っていた。
だからキス以上のことをしたいと思うが、まだ、慣れない育児に奮闘して頑張っている望愛に、欲望のまま求めることもできない。
あのキスの後で、よく、我慢ができてたと思う。今も精神力で耐えている。
それなのに望愛が、頬をつつき俺が起きてるか確かめてきた時は、可愛くて抱きしめそうになった。
寝たふりをしたのが失敗だったのか?
今こうして、望愛が腕に抱きつき足を絡めて寝ているこの状況…腕に当たる望愛の膨らみに、俺の半身は勝手に反応し始めてるのだ。
この無自覚な甘えたに、勘弁してくれよと呟かずにはいられない。
長くなりそうな夜に気が遠くなるのだった。
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