(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]
美味しい朝食の後は、私が片付けるつもりでキッチンに行けば、主な調理器具は洗い終わっていて、洗い物は2人分のお皿とマグカップとお箸だけ。
手際がいいのか…
甘やかされてるのか…
少量の洗い物を終わらせて、食後に晶斗にはホットコーヒーを出し、自分用にホットミルクを用意して、ソファに並んでまったりとしながらテレビを見つつ、休日の一日の予定を話す朝は日課となっていた。
「今日は、どうする?」
「お天気もいいし、まずはお布団を干して、家の中の掃除をしてから、お買い物に行きたいな」
「そうだな。俺が布団干すからノンは洗濯機回してきて」
ダブルサイズの布団を干すとなると、結構一苦労するので、大きくなったお腹で一人で干すとなるとなかなか難しいものがある。だから、晶斗がお休みの日でお天気が良い日は逃せないのだ。
優しい旦那様だ…
「ありがとう助かる。旦那様、お願いします」
おどける私の両頬を大きな手で挟んで意地悪く笑う晶斗。
「頼み上手だよな。お礼は、今日の夜だな…楽しみにしてる」
チュッと唇にキスされて、思わず、真っ赤になってしまうのは、思わせぶりな言葉にエッチなことを想像したからだが、すぐにデコピンが飛んできて揶揄われてると気がついた。