まっしぐら!!
Prolog
神崎真凜、15歳。
そして今日はついにJKデビューだ。
「やっばい、ドキドキ止まんない。」
真凜はそうひとりごちて、桜並木をたん、たん、とリズムよく歩いた。ローファーの低いヒールが音を立てるのが、1歩大人になったようでさらに胸が弾む。
空を見上げる。満開の桜から覗く陽射しが、私の高校生活を応援してるみたい。
「よーし、頑張るぞっ!!」
そっとコブシを握り、桜の祝福を受け、空を見上げたまま駆け出した。
「って、って、って、わっっっ!!」
そのまま地面にダイブ。
「……ったぁ。」
すぐに立ち上がって、擦りむいたかなぁとソックスをめくり、やはりちょっと赤くなってしまった膝にはぁとため息をついた。
「もー、初日からやらかすとかー、はぁ。」
あーあ、と感情が落ち込むのも仕方ないよねっ。
独りで納得して、存分にため息を吐き出す。
すると、
「大丈夫?さっき転んでたけど。」
不意に声をかけられ、真凜は肩を弾ませた。
「あ、あ、だ、大丈夫でしゅっ。」
完全なコミュ障ぶりを発揮させながらも声を振り向くと、
「え、かっこいい。」
そこにはアイドル級かと思うくらいのイケメンが心配そうにこちらを向いている。
てか、私何言ってんの!?初対面で初めて発した言葉がかっこいい、とか!とか!!
1人パニックになって、なんて言おうかと口を開いて、
「好きです。」
思わず零れた一目惚れの言葉に、真凜は赤面して、地面に転げたままだったカバンを雑に持って、ダッシュで桜並木を走り抜けた。
そして今日はついにJKデビューだ。
「やっばい、ドキドキ止まんない。」
真凜はそうひとりごちて、桜並木をたん、たん、とリズムよく歩いた。ローファーの低いヒールが音を立てるのが、1歩大人になったようでさらに胸が弾む。
空を見上げる。満開の桜から覗く陽射しが、私の高校生活を応援してるみたい。
「よーし、頑張るぞっ!!」
そっとコブシを握り、桜の祝福を受け、空を見上げたまま駆け出した。
「って、って、って、わっっっ!!」
そのまま地面にダイブ。
「……ったぁ。」
すぐに立ち上がって、擦りむいたかなぁとソックスをめくり、やはりちょっと赤くなってしまった膝にはぁとため息をついた。
「もー、初日からやらかすとかー、はぁ。」
あーあ、と感情が落ち込むのも仕方ないよねっ。
独りで納得して、存分にため息を吐き出す。
すると、
「大丈夫?さっき転んでたけど。」
不意に声をかけられ、真凜は肩を弾ませた。
「あ、あ、だ、大丈夫でしゅっ。」
完全なコミュ障ぶりを発揮させながらも声を振り向くと、
「え、かっこいい。」
そこにはアイドル級かと思うくらいのイケメンが心配そうにこちらを向いている。
てか、私何言ってんの!?初対面で初めて発した言葉がかっこいい、とか!とか!!
1人パニックになって、なんて言おうかと口を開いて、
「好きです。」
思わず零れた一目惚れの言葉に、真凜は赤面して、地面に転げたままだったカバンを雑に持って、ダッシュで桜並木を走り抜けた。
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