Dying music〜音楽を染め上げろ〜












というのが事の経緯。




今日のスケジュールは、10時から練習開始、一時間のお昼休憩を挟んで13 時から16時までまた練習、一旦休憩して 17時から19時まで練習して終了。驚異の7時間練習。


これでも減ったくらいなんだよ?最初、涼なんか夜の9時までやりたいって言いだしたんだから。おかしいだろって、さすがにみんなで止めた。


ただでさえ暑いのに、そんなにやったらぶっ倒れて死人がでるよ。あとね、長時間やればいいってもんじゃないぞ?




午前中は基礎練習中心。たまに師匠にも入ってもらって個々のスキルを上げる。






「涼、お前いつも後半からリズム崩れるんだよ。」

「恭弥、ミュートが甘い。もっとしっかり。」

「怜斗、ベース教えてやるからちょっとこっち来い。」

ビシバシ指導していく師匠。




師匠ができる楽器は、ギター、ドラム、ベース、それからこれは珍しいけれどサックスも演奏できる。最近はほとんど吹いていないんだって。



「夏樹、お前はスウィープするときいつも少しズレるんだよ。調整しろ。」





他人に必要最低限の言葉しか発しない師匠が、自分からガツガツ話しかけている姿が新鮮で、面白い。









「ふふっ(笑)」













それに堪えきれず、笑ってしまう。その笑い声を聞いて全員の動きが止まった。











「おい夏樹、何で笑っている。」

「いや、師匠が、こんな風に饒舌になって話しているのが、面白くって(笑)」








そのポカンとした顔にさらに笑ってしまい、空気が変になる。







「........お前、あとでカウンター来い。」


師匠、目が死んでるよ?俺何されるん?




「夏樹呼び出しくらっちゃったーwwwあはは〜www 」

「おい、怜斗。笑うならお前もカウンター来るか?」

「いいえッ。」







んなこんなで一







お昼です。



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